tkira26's diary

吉良貴之@法哲学のブログ。

左足腓骨骨折記2

2015.8.28(66日目:セカンドオピニオン

  • 近くのベテランっぽい整形外科へ。このブログに書いてある内容を箇条書きにして渡すと、ふむふむ、という感じで話が早く進んだ。
  • レントゲン撮って見てもらう。「ほとんどくっついてるじゃない。これで手術はないでしょう」って。正反対やん。確かに、折れた部分の8割ぐらいには白いもやもやがちゃんと見える。
  • 「ただ、むしろ内側の骨が離れてる感じがするのが気になる。これ靭帯やってるんじゃないかなあ? だとしたらこっちを手術だね」。えええ
  •  いずれにせよ靭帯はレントゲンではわからないので、大病院でちゃんと診てもらう必要があるらしい。骨が離れてる感じするのは、足の外側(折れたほう)を守ろうとしすぎて姿勢が悪くなってるだけで、ほぐしていけば治るんじゃないかなあ?と素人考えで思うものの、とりあえずそっちはまた後で。
  • 骨のほうは「もう全然心配いらない」みたいな雰囲気で、シーネも外して軽いサポーターみたいなものにしてもらう。靭帯はよくわからないが、痛くなったらまた考えるようにする。
  • 最初の病院のほうは「もう見込みないんで、手術する時間がとれたら来てください」という感じなのでもう放置して、しばらくはこちらの病院でお世話になろうかと思う。
  • こっちのお医者さんは「好き嫌いはよくないぞぅ。カルシウムたくさん摂れ!」とか言う。どっちやねん。
2015.8.31(69日目:リハビリ)
  • リハビリだけ最初の病院で継続。足首の関節をほぐすのが中心。
  • 松葉杖はもうそろそろいいだろう、ということで杖に変更。思ってたよりずっと細くて華奢で、こんなので大丈夫かな?と不安になるが、軽いのでずっと身動きしやすくなった。
  • バスとか乗るのにもこれなら邪魔にならなくてよい。松葉杖でバスに乗るのは正直かなり怖い。しかも段差のあるやつ。
  • 全荷重でも問題なくなったので、自転車に乗ってみる。歩くのは時速2キロぐらいなのでどうにもならないんだけど、自転車だとそれなりにスピードが出せるので近所の買い物とかすぐ行けるようになった。なんていうとすごく回復してそうだけど、乗り降りにさえ注意すれば歩くより自転車のほうがラクです。
2015.9.2(72日目:リハビリ)
  • 3ヶ月ぶりに髪を切ってだいぶすっきりする。
  • ついでに近所の銭湯へ。滑るのが怖かったが、高齢者向けの配慮か、手すりパイプがいろんなところにあるので気をつければなんとか。しばらく浸かって足首をぐねぐねしていたらだいぶほぐれてきた気がする。曲げるほうはマイナス10度、伸ばすほうはマイナス20度ぐらいかなあ。伸ばすほうは折れている外側に力がかかるのでちょっと怖い。
  • 自転車でいろいろ行けるようになって行動範囲がぐっと広がる。まだ立ちこぎなどはできないし、右から衝突されたらえらいことなんだけど、まあそれでも行動できる気晴らしのほうが大きいですね。
  • 杖で歩くのもそんなに問題なくなってきた。サポーターをつけていれば杖なしでもそこそこ。ほんの2週間前まで両松葉でぜぇぜぇいってたのと比べれば、治り始めれば早いものだと思う。なんてこといってると転びそうで危ないですかね。

2015.9.6(76日目:セカンドオピニオン2)

  • レントゲン撮影。あんまりくっついていませんでした。そこそこ歩いているし痛みもないのにくっつかないというのが本当にわけわからない。どうしたらいいのか。
  • 足首の拘縮(内に曲がりにくい)のはやはり靭帯損傷のせいではないか、その影響が骨折部位にも影響してくっつきにくくなっているのではないか、との見立て。これはMRI検査が必要なので、サード病院に紹介状を書いてもらう。もうなんというか。
  • そのサード病院はかなり大きなところだけど、外来は平日朝8時~11時のみという設定。けっこう遠いし、授業が始まったら行けないんだけども…。
  • あと、自転車を撤去されてしまう。別に駅前に放置していたとかでもなんでもないのに、なんだかもう。日曜を挟むので取りに行くのはあさって。そろそろ世界を呪い始めている。
2015.9.14(84日目)
  • そろそろ後期の仕事が始まったわけだけど、何かに祟られるかのように豪雨。雨が降ると本気で何もできないねえ。
  • 宇都宮大学 "Japanese Constitutional Law in Globalization" 集中講義。履修者はそんなにいないので、ゆったりのんびり楽しく。
  • 八王子のほうの勤務先に行くために電車を乗り継ぐ。新宿での京王線乗り換えは身の危険を感じるレベルだったので、何か別の方法を探さないといけない。駅から大学もけっこうあるので、ちょっと困ったものだと思う。
  • 創価大学法思想史」は金曜1・2限の厳しい時間帯。にもかかわらずそこそこの学生さんが取ってくれていて感謝。専門科目を好き放題しゃべるとやはり元気になってくる。
  • 歩きすぎたのか、足がちょっと痛い。足首の関節はだいぶ曲がるようになってきた。もう一息という感じ。むくみが取れてきたためか、骨折部位への意識がちょっと強まっている。ときどき、ズキズキッ、という痛みがあるのはどうしたことだろう。再骨折のようなすごい痛みではなく、ほっとけば消えるのだけど、うーん。
2015.9.28(98日目)
  • 90日を超えて、「難治性骨折」「遷延性骨折」になったようだ。ちょっと長すぎやしないかと怪訝な感じで言われることもあるのだけど、長引いてしんどいのは本人なのでありますよ。。。><
  • 少し冷え込むようになってきたのと、雨が降ったときにつらいので、ギプスシューズはお蔵入りにする。代わりにやわらかい素材のウォーキングシューズを購入。歩きやすさを第一に考えて作ってることもあって、かなり楽に歩ける。本気を出せば多少の小走りぐらいはできるかもしれない。
  • 移動そのものは以前とそこまで変わらない程度にできるようになったのでそれはいいんだけど(とはいっても疲れ方はまだ半端ないのだが)、かといって治っているわけでないのがつらい。筋肉の衰えや関節の拘縮を防ぐために見切り発車的にリハビリをしているのであって、歩ける=完治ではないんですよね。。。

2015.10.5(105日目:やっと仮骨形成……)

  • 1ヶ月ぶりのレントゲン。骨折部分を覆うような架橋仮骨がやっとぼんやりできていました。ここからはもう骨は大丈夫で、加速度的に治っていくそうだ。実際、ぎゅっと押してももう痛くない。どんどん歩いたことによる刺激もよかったのかもしれない。それにしても長かった……。
  • 足首の関節がちょっとズレてるのは相変わらずで、左くるぶしが内側に明らかに出っ張ってるのでやはり気になる。靭帯や軟骨を傷めているのではないかとのこと。でも痛みはそれほどでもないので、しばらくは痛み止めを塗りながらマッサージ中心で様子を見ることに。
  • 「これぐらいだったら整体に行ってグキッとやってもらえば元通りになるんじゃないですか?」とか思うんだけど、まあ、整形外科と整体が仲良いわけはないので黙ってる。
  • ということで、リハビリもここからは別メニュー。これまでは関節が固まってしまわないように柔らかくほぐすことがメインだったが、これからは積極的に「動くようにする」モードに入るらしい。けっこう力任せに曲げたり伸ばしたりされるので、ぎゃあっ!と声をあげてしまう。でも終わった後はずいぶんとスムーズに動くようになった気がするので、ここらへんはやはりプロの技か。

2015.10.26(126日目)

  • 3週間ぶりのレントゲン。前回はうっすらだった架橋仮骨が、今回は目に見えてはっきりできていた。骨折部位を取り囲むようにぐるぐるテープ巻いてるような状態。俗にいう「骨折するとさらに強くなる」というやつですね。外から指で押してもわかるぐらい太くなってる。でもこれはやがて吸収されて元の太さに戻るので、特に強くなるわけではないんだけど、まあとにかく順調に治っているようでよかった。
  • がしがし歩くようになったので、足首の筋や筋肉が全体的に痛い。つま先立ちなどはまだできない。特に靭帯損傷が疑われている内側は変色しているので、やっぱ気になる。
  • リハビリのほうはたぶん順調。療法士さんとしては「まあ、こんなもんじゃないの?」と楽観視してる感じで、どんなものでしょう。

2015.11.25(156日目)

  • お仕事が詰まりまくっている日々。
  • 足の様子はあまり変わっていない。足首が少しずつ柔らかくなっているかな?と思うものの、どうもよくわからない。足首全体に筋肉痛のような痛みがある。筋肉がちゃんと回復しているんならいいんだけど。歩くのはだいぶスムーズになってきた気はする。でもそんなに劇的に変わるわけではないのがしんどいですね。

2015.12.8(169日目)

  • ちょっと小走りするぐらいならできるようになってきた。やっぱ筋肉の問題じゃないのかな。左足はまだ明らかに細いし。意識的につま先立ちとかしてみてるとやがて戻ってくるだろう。

2015.12.22(183日目:骨折は完治)

  • 久しぶりの診断。骨は完全にくっついているようで、通院はもういいよとのこと。半年たってやっと完治です。わーい。
  • 筋肉がまだ足りないのは変わっていない。つま先立ちすると、へなへな、となる。鍛えていけばよいのでは、とお医者さんに聞いたところ、いやー、ちゃんとCTスキャンして靭帯に異常がないか見てもらいなさいとのこと。でも最初の病院で3回もやっているわけで、それで見過ごしてるならばどうなのそれと思う。いずれにせよサード病院に行く必要があるけど、どうせ手術を勧められるだけなので気分が重い。そこそこ歩けているんだからこのままで……というわけにもいかないですかね。。。
  • 整骨院に行ってちょっとやってもらえばどうにかなりそうな気もするので、そちらにも一度行ってみよう。

2015.12.29(190日目:接骨院とサード病院)

  • 以前に腰痛で通っていた整骨院に行ってみる。「うぉい!これは治ってないぞ!」とびっくりされて、がちがちにテーピング。サード病院への紹介状をもらう。ふりだしにもどる!
  • サード病院では1時間ぐらいかけて丁寧に診てもらう。骨折そのものは治っているけれども(レントゲンでは骨折線もほぼ消えていた)、やや曲がって固まってしまったようだ。そのせいで関節の噛みあわせ(アラインメント)がちょっと悪くなっている。もともと脱臼骨折だったようで、最初に手術してきちんと整復しなかったのがよくなかったかもね、とのこと。まあでも日常生活に不自由はそんなにないので(たまに痛くなる程度らしい)、手術する負担を考えたら悩ましいところだっただろうと。もう仕方ないのでそこは割りきって一生付き合っていくべきところか。フルマラソンとかは走れないらしい。もともと走るつもりもないからそこはいいんだけど、選択肢がなくなるのはなんかイヤなものですね。
  • 手術してまた最初からやり直し、というのも一応はありらしい。曲がってくっついている骨を切ってしまって(!)、まっすぐにしてボルト入れて、みたいな。しかしこれまでの苦労を考えるとさすがにそんな気にはなれない。まあ、急ぐものでもないので、どうしてもというときになったら考える。
  •  海外でうろうろしてるときにいきなり骨が外れて動けなくなる、なんていうのがいちばん怖いんだけど、とにかく固まっていることは固まっているので、そういうことはないとのこと。
  • なので、今後しばらくは筋肉量を元に戻すことを考えていく感じで。ふくらはぎの周囲を測ってもらったら、3センチぐらい差があって明らかに細い。これが戻ってくれば日常で特にどうということはなくなってくるだろう、とのこと。

2016.3.15(267日目)

  • 3ヶ月ぶりの更新。病院とか行ってないんだけど、もうたぶん筋肉量も以前と同じぐらいになっていることだろう。日常生活は、階段の登り降りも含めてほぼ支障ない感じ(急なところを降りるのはやや怖いけど、これは痛いとか足首が曲がらないとかではなくて気持ちの問題)。
  • 全力で走るのはまだやってないけど、たぶんできそう。でも無駄なことはしないでやっていこうと思う。足は消耗品、ぐらいの感覚でこれからの長い人生を生きていくしかあるまい。
  • 靴はスニーカーじゃなくて硬い革靴のほうがしっかりサポートしてくれる感じで歩きやすい。スニーカーは柔らかいぶん、逆に筋肉を使うんですね。

2016.3.30(282日目)

  • 研究出張で2週間ほどヨーロッパへ。そんなことできるぐらいには回復したということか。でもあちらの街は石畳ばっかりだし、急な階段もたくさんあってバリアフリーもへったくれもないので、歩くのにはやはりとても慎重になる。

2016.6.1(332日目)

  • ときどき近所の整骨院に通う日々。どうしても変な力がかかった歩き方になっているようで、筋肉が全体的にこわばっているようだ。何かピリピリかけてもらったり、ぐねぐねしてもらったりすると足が少し軽くなる。ちょっとぐきっとやってもらうと骨のバランスも戻るらしい(これはうそくさいので気分の問題だと思っている)。料金が高いので(1回3千円ぐらい)何回も行ってるとすぐにお財布がつらくなるのが悩みのタネ。