tkira26's diary

吉良貴之@法哲学のブログ。

2022-01-01から1年間の記事一覧

「将来を適切に切り分けること ――エーデルマンの再生産的未来主義批判を念頭に」『現代思想』2019年9月号

本稿は『現代思想』2019年9月号に執筆した論文の転載である(許可済)。掲載時のままであり、修正は行っていない。ただし、ブログの仕様上、ルビの削除など、表記に若干の変更が生じた箇所がある。 1. はじめに:将来は必要か? 私たちは次世代を生み育てな…

時刻表

個人的なメモです。 15時: 06西 09山 24山 27六 39山 54山 16時: 09山 16西 19六 24山 39山 54山 17時: 02六 09山 18西 24山 39山 39六 54山 18時: 09山 12西 19六 24山 39山 47西 54山 19時: 02六 09山 24山 36西 39山 54山 56六 20時: 09山 24山 39…

法哲学関連の国際ジャーナル

法哲学を専門にしている、英語の国際ジャーナルには以下のようなものがある。ひとまずこれらが、いわゆる「トップジャーナル」(少なくともそれに類するもの)といってよいものだろう。 Ratio Juris Oxford Journal of Legal Studies Law and Philosophy Leg…

井田良『死刑制度と刑罰理論』(岩波書店、2022年)

本書をゼミで読んでいる。いわゆる死刑存廃論の頻出の論点はさほど扱われず(最後の補論で多少の言及がある程度)、メインの内容は、① 刑罰は何のためにあるのかという根本的な問題の考察と、② 近年の日本での重罰化・厳罰化、そして「被害感情」の重視とい…

通常の3倍で法学部を楽しもう

私は映画が好きでよく観ています。本学(愛知大学名古屋キャンパス)はお隣に映画館があるという最高の立地なので、そこも楽しみです。 映画というのは「コスパのいい」趣味で、1000本ぐらい観れば評論家みたいなことがすぐ語れるようになります。ここで「10…

女性映画は何から離反するのか?――アニエス・ヴァルダとケリー・ライカート

一、映画史が排除した起源 映画には明確な起源があるらしい。一八九五年、フランスのリュミエール兄弟が初めて複数の観客に向けて動く映像の公開を行った。伝統的な映画史の記述はそこから始まる。それに先立つ一八九三年のトーマス・エジソンのキネトスコー…